この果てしない空
「…り、光?」

『ほえ!』

目の前で手を降られ、マヌケな声を出してしまった。

「いきなり黙るからびっくりしたぞ。」

『ごめん…。
それより!』

「ひっかりー、迎えにきたよ♪」

急にドアが開き、甲高い声が私の言葉を遮った。

『羽那…』

「お、羽那ちゃん、やっときた。」

「おはよ!
今来たんだけど意味なかった!」

あははと笑っている羽那。

約束のこと聞かなきゃいけないのに。
< 145 / 208 >

この作品をシェア

pagetop