この果てしない空
光は先にどんどん行ってしまったので、羽那ちゃんの腕を引っ張った。

「あの元気さは何?
てかなんかあった?」

「たぶん光なりに楽しもうとしてるんだと思う。
ホントは楽しみだったんだよ。光。でも素直になれない子だからさ…」

「ふーん。」

わかったふりして少し状況が掴めないけど…

「あ、りゅーくんも男の子だから仕方ないと思うけど、抑えるの頑張ってね!」

にっこり笑って光の方へ行く羽那ちゃん。

羽那ちゃん、お嬢なのにそんなこと言ったら駄目でしょ…

俺がなんで顔赤くしたのか気づいたんだろうな…

さて、光が楽しもうとしてるんだから楽しまなきゃな。

いつまでも気持ち引きずりたいがそうもいかないな…綾乃…

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