クリ-ミ-ココア
「よし!比奈さっそく始めるよ!」



しばらくしてニヤニヤ顔のセリが私の肩をポンと叩いた。


振り返って目が合ったセリの瞳は何かたくらみ顔。



「始めるって…なに?」



私は警戒しながら尋ねる。



「衣装着てみて!イメージわかないでしょ」



衣装を着る!??


待って!!!


私なにも聞いてないんですけど!!




「セリ着なよ……」


「比奈しかいないでしょ!どの衣装使うか決めなきゃ。」


「試着室案内するね!」



カナちゃんもノリノリで衣装を持って私を誘導する。


「さぁ〜逃げられないよ」


セリの楽しそうな笑い声を背中で聞きながら、私はズルズルとカナちゃんに引っ張られた。
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