クリ-ミ-ココア
あいつも聞いてたんだ。


そりゃーそうだよね。


あいつのクラスで騒ぎがあったんだし。



けどイズミ君。


そんな事ないよ…


確かに意地悪で怖いけど


あいつに似合わない飴をいつも持ってて私にくれるし。


おまじないだってしてくれる。


私の感情の変化も読み取ってくれるし……


昔はとーっても優しかったんだよ?



なんとかイズミ君の勘違いを取り除こうと話したいのに…言葉がうまく出てこない。



「寒くなってきたね…送るよ?」



立ち上がって振り返り私を見るイズミ君に


気持ちを伝えることは出来なかった。
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