クリ-ミ-ココア
「お前さ…もっと自信持て。」



家に着くまで話さなかった私達は自転車から降りると、突然口を開いたあいつに足を止め振り返った。



「な…に?」



「そんなんだからナメられるんだよ。」



鋭い目つきで私を見る。



…急にそんな事言われたって。



私が俯くと目の前までやって来て両ほっぺを片手でぷにっとむまみ顔をあげさせた。



「不細工な顔だな」



クスっと笑うあいつにヤメテと手を離そうとするが中々解放してくれない。



「俺の近くにいる女なんだから他の女に負けんじゃねーよ」



………意味がわからない。


そんな事より手離して…
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