クリ-ミ-ココア
頬っぺたを摩っている間もあいつは私を見下ろして見ていた。



まったく…この人って普通に会話出来ないのかな。



そんな事を考えているとあいつの腕がスーと伸びてきて



気がついたら腕の中にすっぽりと収まってしまった。



え?……え?



なんで抱きしめられてるの?



「あのぉ…」



顔をあげようとすると阻止するかのように、よりきつく抱きしめてくる。



「ぐえ……」



苦しい……



「色気ねぇー声。」



変な声を出すと少し力を緩めてくれた。
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