クリ-ミ-ココア
「気付いてやれなかった。悪かったな…」



一定のリズムで頭を撫でているあいつはもう一度謝った。



なんて答えていいのかわからず黙ってしまう。



だってさ………


悪魔で大魔王で……


意地悪なあいつの口から


悪かったって謝ってきたんだよ?


私にはとても信じられなかった。



なんか……反対に調子狂うんですけど。



反論すれば声を低くして威嚇するし…


抵抗すれば目つきを鋭くして睨むし。



とても怖い存在なのに。
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