クリ-ミ-ココア
「あまり心配かけんなよ…」



頭の上から降り注ぐ声に素直に頷く。



「すぐ俺に言え。」



皆に心配されて嬉しい気持ちと。



迷惑かけて申し訳ない気持ちが押し寄せる。



セリにも泣きそうな顔させてしまった。


あんな顔見た事ないよ…



イズミ君にも…もし大事になってたら謹慎とかになってたかもしれない。



ソウタ君だっていつも私の事を気にかけてくれている。




私は……優しい人達に囲まれて温かい気持ちになった。



それが嬉しくてあいつの背中に腕を回し頬を擦り寄せる。





ここが外だというのも忘れて。


そんな私達の姿を見られているなんて


思いもしなかった。
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