クリ-ミ-ココア
開始そうそう教室内は他の生徒で一杯になる。


始まる前から目立った格好の私達を見に廊下から生徒の行列が出来ていた。



「休憩時間になったら一緒に回ろ!」



セリがオレンジジュースを注ぎながら私に声をかける。



「うん。」



ジュースを受け取って教室に並べられたテーブルに置きに行く。



「オレンジジュースと烏龍茶です…」



私はウエートレス。


セリは作る係。


私も目立たない裏方に回りたいな…。



そんな事を考えていられるのも始めのうちだけで、忙しさでてんてこ舞いだった。



「比奈ー!」



疲れもピークにきた頃、聞き慣れた声に顔を向ける。


何時間ここにいるだろう。

時計を見る暇もない。
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