クリ-ミ-ココア
「イズミも候補だよな!」


「え?そうなの?」



友達の言葉に顔を上げイズミ君を見た。



「そっ!セリに頼まれちゃあな〜。俺ココアとクッキーね!」



メニュー表を見ながらイズミ君は答えた。


友達も次々に頼み始め、私は慌ててメモを取る。



「比奈!!オーダーは比奈から受けたいって人沢山いるんだから早くして〜」



男子にイズミ君達から頼まれたオーダーを渡すと袖を引っ張ってテーブルを指差すカナちゃん。



「あ……はい!」



もう少しイズミ君と話したかったけど…。


私は休憩までの時間、教室内をせわしなく動いていた。
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