クリ-ミ-ココア
イズミ君のクラスを後にして、私達は色んな出店を見て回った。



そしてまた手伝いに戻ったイズミ君と別れて私は自分のクラスに戻る。



「ひーなー!」



途中崇がひょっこりクラスから顔を出して呼び止めた。



「なんだ!メイドさん辞めちゃったのかよー」



近づいた私の服装にがっかりしている崇。



「あれはもういーよ…」

苦笑いで答えてクラスの中を覗いた。



「寄ってく?」


「うん。」



崇のクラスは可愛いらしくストラップのお店。



床に敷かれた黒い布の上に色鮮やかなビーズで作られたストラップが並んでる。



「きれー…」



私はしゃがんで覗き込んだ。


「だろ?カップルとかお揃いで買う人多いんだよ」



得意げに話す崇は「俺が作った奴これ!」そう言って手に乗せてきた。
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