クリ-ミ-ココア
「比奈ちゃん。あまーーーい!!」



そう言って「ふふふ」とまた笑った。



「看板娘作戦はもう始まってるの!…これを見て!」



ジャーンと出された写真に皆が食い入るように見つめた。




「あっ!その写真」
「アレって前に青田取り返してなかった?」
「なんで持ってるの?」




私はフルフル震える体を抑えて横にいるカナちゃんに向けた。



「あはっ、ごめーん。セリにネガ渡しちゃった」



可愛いらしく謝るカナちゃん。


なに―――いぃいぃぃ


渡しただって――!!



「今日この写真を販売しましたぁ!比奈の顔を覚えてもらうのと、ファンを増やして明日は沢山の人に来てもらちゃうからねん〜」




はぅ………


耳が痛い。


目眩がする。


もう聞きたくないよ…



私は頭を押さえながらカナちゃんの肩に倒れ込んだ。
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