クリ-ミ-ココア
「やっほー」


お母さんに出掛けてくると伝え、玄関を出るとすぐ目の前でソウタ君が待っていてくれた。



「急に呼び出してごめんね?」


優しく笑うソウタ君に首を振る。



冷たい風が私を通り抜け、身震いした。



「外じゃなんだから…入る?」



その姿を見たソウタ君は、あいつの家を指さす。



「え…でも…」



私はチラッと隣の家を見た後、俯く。



なんか会うの気まずい。


話しって長くなりそうなのかな?


「大丈夫。今日は俺と恋也だけだから。リビングで少し話そ?」



たしかにアキラさん達が来てる様子もない。


車もバイクもないし。


あいつの両親は今、私の家でお酒飲み始めちゃってるし。
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