クリ-ミ-ココア
私の家に上げるのもなぁ…



「…わかった。」



少し考えている間もソウタ君はせかす事なく待っていてくれる。



「じゃ、行こ?」



そう言って歩き出すソウタ君の後を付いて行った。



わざわざ呼出してまでの話しってなんだろ…


それに今日助けてくれた事もまたお礼言わなきゃ。



リビングに入ると私はソファーに座った。



「何か飲み物いる?2Fから持ってくるけど」


「大丈夫…」



私の返事を聞くとソウタ君は2Fに上がって行った。



あいつが上にいると思うとなんか緊張する。


もしかしたら顔合わせちゃうかもだし。



意味もなくキョロキョロ目を泳がせ、階段を下りる音とともに体がビクッと跳ねた。
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