クリ-ミ-ココア
「お待たせ!プリンあったから持ってきちゃった」



緊張しながらも扉を見つめるけど。


やっぱりリビングに入って来たのはソウタ君。


テーブルに置きながら私の隣に座るとソウタ君はお茶のペットボトルを開ける。



「ソウタ君…」


「ん?」



私の呼び掛けに柔らかく返事をする。



「今日はありがと。ソウタ君あの場にいなかったら大変な目にあってたよ…」


「あぁ〜比奈ちゃん目立つから。」



最初はキョトンとしていたソウタ君だけど、私が何を言いたかったのかわかると笑った後、お茶を飲んだ。



「私の着てたメイドより、お姫様の格好した子のが目立ってたんだけどな…」



ボソッと呟いた私の声にソウタ君は苦笑いしながら



「うーん…そう言う意味じゃないんだけどなぁ」


首を傾げる私を見て「まぁいいや!」と付け足した。
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