クリ-ミ-ココア
立ち上がって制服や足に付いた砂埃を払う。



「いーのかよ」


「……なにが?」



体育館を気にしながらも動こうとしないあいつを見下ろした。




「そして輝く第1位は…………………乙津恋也君だぁぁああ!!!」



乙津……恋也……



って、えぇええーーー!



「あんたも参加してたの!?」



私の呼び掛けにも微動だにしないあいつ。




「………あれ?恋也くーん。乙津恋也くーーん」



体育館からこいつを呼ぶマイクの声がハッキリ聞こえる。



「やばくない!?行かなきゃ!」


「だりぃ…」



やる気ないな……


まぁ…こいつが美少年美少年コンテストに盛り上がってたらかなり気持ち悪いけど。
< 337 / 383 >

この作品をシェア

pagetop