クリ-ミ-ココア
そしてセリは得意げに話し始める。



「やっぱ予想通り、男子の1位は恋也先輩!!」


「へぇ……」



興味なさそうに返事をしてしまった。


それは知ってるし。



「反応薄い!比奈からしたら当たり前みたいな感じぃ〜?」



振り返ったセリはニヤニヤしながら後ろ向きで歩き私を見る。



「べっ別に!皆見る目ないんじゃない?性格悪いし!」



私の必死の言葉にもセリは「はいはい」と軽くあしらった。



「まぁ…先輩、棄権したから2位のソウタ先輩が繰り上がったんだけど。」



なるほど。


そう言われればそうだよね。



てか……ソウタ君、参加するなら私を置いていかなくてもいいじゃん。


今度会ったら問い詰めちゃうんだから!


ソウタ君なら問い詰めた所で、優しく笑いかけて私を何も言わせなくさせるんだろうけど…。
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