クリ-ミ-ココア
「比奈ちゃん食欲ない?」


「え…?…そんな事ないよ」



あいつのオバサンに言われて、ボーッとしていた事に気付いた。



「自分で作ったメシがまずくて食べれねーんだろ。」


「こら!恋也!!」



オバサンが尽かさずあいつを叱るけど…


あいつの言う通りなのだ。


今日私が作ったゴハンはサイテー。


焼き魚は焦げてるし。


野菜炒めだって…。


焦げ焦げのオンパレード。


ゴハンだって硬い。



「比奈も私に似て不器用だから。」



お母さんも目の前の焦げた料理達に苦笑い。



「ごめん。」



シュンとなった私にオバサンは余計あいつを叱る。


それでもあいつは無言で全部食べてくれた。
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