クリ-ミ-ココア
「ソウタ」



突然聞こえた声に……



懐かしくて


意地悪なあいつの声に…



私とソウタ君は振り返った。



「だーれ?」



そこにはウチの学校とは違う制服を着た女の子。



他校の彼女。


気付いた時にはもう遅い。



「なにしてる。」


「そっちこそ」



あいつの声にソウタ君が食ってかかった。



ピクリと目元が細くなるあいつ。




「恋也…行かないと」



女の子は時計を見るとあいつの腕を引っ張る。



隣同士に並ぶ2人はとてもお似合いだった。



モデルさんみたいに綺麗で……


敵わない。



「あぁ…」



私を見ないあいつは横を通り抜けて去って行く。
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