クリ-ミ-ココア
「見て見て!仕上がったみたいよ?」


「あらっ凄いイケメン。」

そう言ってはしゃぐお母さんとオバサン。



「親バカだなお前は…」


「次は比奈でやってみるか?」



お酒を呑みながら楽しそうなお父さんとオジサン。




只今、キッチンのテーブルで何やら私にはわからない会話が繰り広げられてるけど……


聞く気も聞き返す気もない。



「ダメよ。今のあの子グータラ娘だもの!」



ソファーに横になってダラけている私をお母さんが聞こえるように言ってきた。



それでも私はシカト。



「去年の終わりあたりから、おかしいのよね…」


「ほんと?実はウチの子も!」



そんな会話など私の耳には届かない。
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