クリ-ミ-ココア
「あっ…比奈!比奈!」


階段掃除を担当していた私達はセリの声に振り返った。



あっ……


セリの目線の先には向こうの廊下から歩いてくるあいつとソウタ君。



よかった。


喧嘩してないみたい。


あれから会ってなかったから分からなかったんだよね。



ゴミ袋を怠そうに持ち、こっちに向かって歩いて来る2人に釘付けになった。



それは周りの生徒も同じで、皆が2人を見ている。



やっぱり目立つな……。



さすが、学園美少年美少女コンテスト独占した人達だもん。


あいつは棄権したから正確には関係ないのだろうけど…。



久しぶりに見た姿にホッとした。


なんだ楽しそうに笑って、元気そうじゃん。
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