クリ-ミ-ココア
「比奈ちゃん。セリちゃん。あけおめ〜」



こっちに気付いたソウタ君が今年も変わらない笑顔で手を振った。



「どうも…」



ペコリと頭を下げたセリの目線はあいつに向けられている。



「比奈ちゃん……また痩せたよね?」



なんで皆同じ事聞くのかな?


私、そんな変わった??



「誰かさんがほったらかしにするからじゃないですか?」



ちょ!!!セリ!!!



気の強い口調でサラっと言うセリにあいつは無表情で見つめ、ソウタ君はポカーンとセリを見つめている。


「さっ、そーじそーじ!」


そんな2人にも動じない。


階段を上って行ってしまった。


アッパレだよ君は…



「…うまくいってないのか?」


「………え??」



想いもよらない言葉が降って来て声が詰まった。
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