クリ-ミ-ココア
「今のお前等、隙だらけなのな。」


…え?


隙だらけ……


そのセリフに聞き覚えがあった私は静かに俯いた。



「しまいには勘違いときたもんだ!…いててっ」



呆れたように話すイズミ君に私は顔を上げ、首を傾げる。



「隙あらば奪う。覚えてる?」



イズミ君の言葉に顔を赤くした。



「うっそ!イズミ君諦めたんじゃなかったの?」


「大胆告白…」



隣にいたセリと崇は顔を見合わせ驚いている。


無理もない。


こんな話、皆の前でするような事じゃないし。


ますます顔が熱くなってしまった。



「お前等は黙って食ってろ。」



イズミ君のひと睨みに「へーい」と崇は返事をする。


セリも黙ってるけど耳はダンボに違いない。
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