愛し愛されて
「おっさん、ここで何やってんの?」



え?



下に向けていた顔を上げるとそこに居たのは



さっきまで電話をしていた彼



彼は鋭い目でおじさんを睨んでいた



私は彼の顔を見た瞬間、恐怖が和らいだ



「新聞でもとってもらおうと思ってね」



おじさんは少し怯みながら言った



「いらないよ。だから、帰ってくれる」



さっきよりも睨みを効かせる彼におじさんは「ちっ」と言って帰っていった



「はぁ、助かったぁ」



私はそう言うとその場に座り込んだ





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