愛し愛されて
「お前、妄想でテンパってんだろ。人の話を聞いてから言え」



「あっ……ごめんなさい」



また、やっちゃった…



「電話での事、……俺はお前の我が儘は嫌いじゃねぇよ。度が過ぎると腹が立つけどな」



彼はそう言って私に微笑んだ



「嫌いじゃない?」



「ああ」



彼は言いながら私の頭をポンポンと叩いた



彼の言葉にホッとした私は一筋の涙を流した



「泣き虫だな」



彼はそう言って私の涙を拭いながら顔を寄せ、私の耳元で囁いた



「愛してる、皐月」





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