あたしのパーフェクト★BOY
出発時間になると、珠代が知らせに来た。



「結衣、大丈夫?立てる?」



結衣のカバンを持った珠代が聞く。




「結衣、立つなよ」



玲央は結衣の傍に屈むと膝の裏に腕を差し入れ軽々と持ち上げた。



珠代が2人を見て顔を赤らめたが、もっと赤くなったのは結衣だった。



「玲央っ!恥ずかしいよっ 歩けるから降ろしてっ!」



玲央の腕の中で降りようと暴れる。



――みんなの前で玲央にお姫様抱っこされるのは恥ずかしすぎるよ。



「恥ずかしいなら眠た振りでもしとけよ」



そう言うとD組のバスに向かった。




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