あたしのパーフェクト★BOY
隣の駅はいわゆる若者の街として知られている場所で、日曜日の午後は駅でさえかなり混雑していた。



玲央は人の波を避けながらさっさと改札に向かうが、結衣はなかなかうまく人を避けられずに玲央の姿を目で追っていくのがやっとだ。



――待ってくれるか、あわせてくれても良いのに・・・・・・冷たい奴っ。



やっと改札を抜けると金髪にも見える玲央が柱の横に立っていた。



「トロいな・・・・・・結衣って」



「だって人がすごいんだもん」



「ほら」


玲央が手を差し出す。


「?」



自分とは違うすらりとした指を持つ手を見てから仰ぎ見る。




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