あたしのパーフェクト★BOY
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突然、玲央の携帯が鳴って結衣は飛び上がりそうなほどビックリした。
結衣から離れた玲央はズボンのポケットから携帯を取り出した。
「多恵子さんだ」
会えたか心配で電話をかけてきたのだろう。
玲央はボタンをきれいな長い指で押した。
「もしもし?」
『玲央くんっ、結衣と会えたかしら?』
「はい ここにいます ひどい雨なので屋根のある場所で休んでいる所です」
淡々と話す玲央は先ほどとろける様なキスをした玲央とは別人のようだ。
結衣は顔を赤らめながら電話中の玲央をぼんやり見ていた。
『そうね すごい雨だわ じゃあ、小降りになったら戻ってきて お昼用意しておくから あ、そんなに急がなくても良いわよ?結衣をよろしくねっ』
言いたい事だけ言うと電話が切れた。