あたしのパーフェクト★BOY
次の日の学校帰りに結衣は郵便局に行って出版社に写真を送った。
その日はずっと悩んでいた。
玲央に黙って写真を送るからだ。
きっと話せばダメだと言うだろう。
結衣は悩みながらもこそこそと玲央と帰りが一緒にならないようにして郵便局へ向かったのだ。
――きっと入選するはずもないし。
締め切りまでに送ったという実感で満足したかった。
実際は後ろめたさに満足するはずもなく、部屋に戻ってからもうつうつと考え込んでしまう。
――やっぱり送らなければ良かった・・・・・・こんな気分になるのなら今回はあきらめて9月に気に入った写真を送れば良かったのに。
拳を作って自分の頭をゴツンと叩く。
「いたたた・・・・・・」
結衣は大きく溜息を吐いた。
「もう・・・・・・バカみたい・・・・・・」