あたしのパーフェクト★BOY
「もうっ!玲央の嘘つき!よだれなんて出てないじゃん!」



うつ伏せになって少し寝てしまったが、うら若き乙女がよだれを垂らして寝ていたなんて恥ずかしすぎる。



結衣は冗談にもほどがあると頬を膨らませた。





「なんでそんなに怒ってんの?もしかして遅かったから?」



結衣の剣幕に玲央は首をかしげた。



「そうだよ!遅いよ だから眠っちゃったんじゃん」



結衣は立ち上がって乱暴にイスを引いた。



「そんなに怒るなよ 先生に呼ばれたんだからしょうがないだろ?」



――先生に呼ばれた?玲央・・・・・・嘘吐いた。



泣きそうになった結衣は黙って教室を出た。





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