あたしのパーフェクト★BOY
「そんなに慌てる所を見ると何かあったのね?」



「何もないってば」



――もう、ママったらしつこいっ。



昨晩は玲央と子供の頃のように一緒に眠っただけだ。



違うとすれば玲央の腕が結衣の身体に回っていた事だけ。



――何もなくて良かったのかもしれない。でないとまともにママの顔が見れなかった。



「パーティーはどうだった?」



「退屈だったわ、早々と退散して信也さんとドライブへ行ったの 夜景がきれいだったわ~」



「そうですか、ごちそうさまです」



結衣はのろけそうな勢いの母をキッチンに置いて麦茶のトレーを持ってリビングへ行った。




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