あたしのパーフェクト★BOY
顔をタオルで拭いているとキッチンからいい匂いが漂ってきた。


――ママは玲央が来た日だから料理の腕を存分にふるっているのだろう。


食欲は無いがいい匂いである事は認める。


――どんな顔をして会えばいいんだろう・・・・・・拒絶されて同じテーブルで食事をするなんて強い心臓なんて持っていない。



「あら?そこにいたの」


おしゃれなカフェの店員風の黒いエプロンを付けた母と鏡の中で目が合う。


「う、うん」


まだ目が赤い。


ママがいぶかしげな顔になる。




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