あたしのパーフェクト★BOY
「屋上、リュウに呼び出されたんだよ」


「リュウにっ!?」



――だからずっと浮かない顔をしていたんだ。



玲央君が傍にいるんだから結衣はリュウの好意を受け入れられないはず。



――昨日のキスがリュウを焦らせたんだね。



* * * * * *



結衣は屋上の重い鉄の扉を開けた。



その途端にむっとした熱気が結衣の身体を包み込む。


もうすぐ夏休みだ。


この暑さはしかたない。


扉を閉めると屋上を見渡した。


リュウは手すりの傍に立っていた。



< 286 / 464 >

この作品をシェア

pagetop