あたしのパーフェクト★BOY
* * * * * *



一人になった玲央は気持ちが落ち着かずベッドに身体を投げ出した。



――俺がかたくなだから結衣を悲しませているんじゃないか?



心の中で自分に問う。



――俺がモデルをやると言えば結衣のカメラマンの道は開けるんじゃないのか?あの女は結衣に才能がないと言ったが俺は違うと思う。結衣の写真は好きだし、どこか繊細で優しさが溢れている。あの信也さんの娘だぞ?才能がないわけがない。



「くそっ!」



苛立つ気持ちをどこにぶつけて良いかわからない。



とにかく夏休みの間、日本から離れれば気持ちは落ち着くはず。



「ごめん、結衣 俺は卑怯な奴だ」




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