あたしのパーフェクト★BOY
「おめでとう 結衣ちゃん、サムウェイ誌の写真コンクールで最優秀新人賞を取った感想を聞かせてくれるかな」


そう話す男性を驚いて見つめるとシャッター音と共にフラッシュが光った。



眩しさに目が眩み結衣は目を閉じた。


「どういう事ですか?」


玲央が結衣を後ろにかばいながら聞く。



「キミは今度モデルデビューするんだってね 結衣ちゃんが撮った写真、すごく良かったよ」


俺がモデルデビュー?


脳裏に自信に満ちた笑みを浮かべる相良が思い浮かんだ。



「キミたちは恋人同士なんだね」



手を繋いでいるのを目ざとく見つける。


「玲央・・・・・・」


結衣の小さな声に振り返ると顔が青ざめ唇の色まで失っていた。


――どうして・・・・・・?ちゃんと断ったのに・・・・・・。


頭の中が真っ白になって何も考えられない。



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