あたしのパーフェクト★BOY
起きた聖羅ちゃんはシャワーを浴びに自分の部屋に戻った。


あたしも部屋についているシャワーを使い、ライムグリーンのタンクトップと白い綿のスカートに着替えた。



部屋を出ると目の前の壁に玲央が寄りかかって立っていた。



「れ、玲央っ!?待っていてくれたの?」


玲央が待ってくれていたと言う事に嬉しくなる。



「おは」



持っていた本をパタンと閉じる。



「もしかしてたくさん待った?」


「そんなにまた待たなかったよ」


言葉はそっけないけれど、昨夜の事があるから玲央の瞳が優しく見える。



階段を降りて右の方へ歩くと「結衣」と玲央が呼ぶ。



「え?」



玲央は階段の下で立ち止っている。



「そっちじゃない こっち」と左の方を指す。



「あ・・・・・・」



「やっぱり待っていて良かったな」



玲央が結衣を見て笑った。





< 409 / 464 >

この作品をシェア

pagetop