あたしのパーフェクト★BOY

不機嫌な理由

洗顔を済ませ、なんとか簡単な綿のスカートとTシャツに着替えたあたしはぎこちない足取りで部屋を出た。



廊下に出た途端にあたしは固まった。



玲央が壁に寄りかかっていたからだ。



「れ……ぉ……」



昨日の自分の状態を何と説明しようと考えながら部屋を出て、いきなり心構えもないまま玲央に会ってしまい当惑した瞳で見つめた。



「筋肉痛だって?」



「う、うん……」



「ごめん、運動させすぎた」



「う、ううん……」


玲央のあとからあたしは付いて行った。



身体の痛みでどんどん玲央から距離が離れていく。



――なんだか、今のあたしたちの気持ちみたい……。



< 436 / 464 >

この作品をシェア

pagetop