あたしのﾊﾟｰﾌｪｸﾄ★BOY

――鍋焼きうどん・・・・・・それって小さい頃のわたしの大好物・・・・・・。


具合が悪くなると良く鍋焼きうどんを食べていた。


――玲央・・・・・・わたしの為に・・・・・・？覚えていてくれたんだよね？





もう夏メニューなので鍋焼きうどんはやっていないって言われたが、顔見知りのお蕎麦屋さんは特別に作ってくれることになった。


45分後、結衣と玲央はテーブルで暑さと戦いながら食べていた。


違う器にうどんを移しながらはふはふして食べる。


お蕎麦屋のおじさんが玄関に鍋焼きうどんが2つ乗ったおおきなお盆を置くと、どこからともなく玲央が現れてダイニングテーブルに持って行ってくれた事を思い出した。


――優しい所は変わっていない。