一緒にお勉強


「………」


「そんな絶望した目はおよしよ」


「絶望してる目じゃねえ、これはゴミを見る目だ」


「ひどっ!俺が買ったピザパンになんてことを……」


休み時間、ピザパンの袋を取り出して愕然とした。


“和洋折衷★激辛レッドチリ&いちごジャムのハーフピザ”


と書かれたパッケージには、やけにファンシーで脳みそ足りてなさそうな熊のキャラクターの絵。


「一つで2つの味をエンジョイ」じゃねーよ。

和洋折衷じゃねーよ。意味わかってんのか。


「こういうのなんていうか知ってるか?」


「……革新的?」


「ピザへの冒涜」


「もうそのぐらいにしてあげて」


「どーすんだよ、これ」


「えっ 食べれないの?」


「食えるやつの顔が見てみたい」


「はい。好きなだけ見なよ」


洋平に軽く蹴りを入れて、まじまじとピザを見る。


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