君の声。
そんな風に1週間が過ぎた。
そして、俺は放課後の教室で
陽南と遭遇した
俺が一歩教室に足を踏み入れると
彼女は敏感に感じ取ったようだ。
くるっと俺の方に振り向いた。
「・・・よぉ」
声を掛けると陽南は
ニコッと笑った
なんだか幼くて
子供みたいな笑顔だ。
「何してんの?」
彼女は、ちょっと待って
といった仕草をして
ノートに文字を書き連ねた
『陸の事、待ってる』
「陸って・・・竹田?」
彼女は首を縦に振った
「アイツ、何してるの?」
『部活見学』
「あぁ、そっか。」