君の声。
「お、オレらクラス一緒~♪」
案内図を見ながら
俺たちは自分のクラスにたどり着いた
「しかも席、隣じゃん!」
俺ら2人の登場で
クラスはざわつく
そんなこと、初めから分かっていた
俺には今まで、嫌というほど
女がつきまとってきた。
それがこの面のお陰だ
と言う事も、嫌でも分かる。
司も、男の俺から見ても
愛嬌のある、可愛らしい
顔つきをしている。
「なぁ、オレ・・・
タイプの子いないわ」
司が始まって早々に
絶望の声を上げた。
「まだクラス全員そろってないだろ」
「いいや、絶対にいないぞ。
ほかのクラスしかないな」
司がそう言った瞬間
再びクラスがざわついた
何事かとクラスの入り口を見やる