君の声。
「悠斗、悠斗、悠斗!!!」
突如、司が声を上げた
「なんだよ、うるさいな」
「あの子、めちゃくちゃ可愛い!」
入り口に立っていた少女は
可愛いというか
もっと他。
美人というより、もっとあどけなく
言うなれば、美少女だった
「でも、アレ彼氏じゃないの?」
その少女の側には親しげに話す
少年が立っていた。
「ちげーよ、絶対。
中学一緒なだけだって!」
確かに、高校初日だし
それはなくもない
しばらくすると、少年は
美少女を置いて立ち去った
「クラス違うんだ、あの男の子は。」