君の声。


ウソだ。


こう言っては可哀想だが
陽が悠斗と司、僕以外と
話すところなど見たことがない。


「そっか。」

でも、僕はそのウソを
追及しなかった


陽が本当に助けを求めているとき
彼女は絶対に泣き出す。


だからそれまでは
そっとしておく。


それが僕なりの優しさ。




< 43 / 62 >

この作品をシェア

pagetop