COLORS番外編 ★ 夏色
相棒って……
どう見ても不釣り合いな二人だよな
「こういうわけだから、今日は欠……」
「七海さんも一緒に来ませんか?」
出たよ。涼香のお節介モード
「えっ!?」
「今日の花火、私たちこれから学校の屋上で観るんです」
「花火?」
「はい」
「でも、私部外者よ?」
「大丈夫ですよ☆」
あ~あっ、こうなったらもう止められないんだよね?
「ちょっと待ってて、参考書だけ買ってくるし」
「うん」
あそこまで強引なのもどうかと思うけど、ま、李樹を引っ張りだす口実にはなるな。
目的の参考書を直ぐにみつけ、急いでレジに向かい涼香たちの元へと戻る。
さっきよりも和んでいる。
やっぱコイツ交友力は凄いかも。
「お待たせ」
「じゃ、行こう♪」
「ユキくん、よろしくね」
「あ、はい」
予定外の客を交えて夕闇に染まる中、学校に向かう。