アリスの作り方

「……。」



そんな光景をもくもくと美少年が紅茶を飲みながら見ていた。


「あなたは?」
「僕はボウ。ボウ=シャトルフル」


ボウシャトルフル……ボウシャ……ボウシヤ……もしかして帽子屋かな……。


「ボウ君よろしくね」


ぎこちないが、親近感を持たせるため笑顔を作って言うが


「……よろしく」


そんな私に対して無愛想に言うとボウ君は再び紅茶を飲む。


「……。」


なんか気まずい感じがする。
私の登場を歓迎する小動物に気だるく感じる少年……。


「お姉ちゃんはどうやってお茶会に来たの?」
「来たの?」


そんな気まずさを吹き飛ばすように、ミツキ君にヤマネ君空気の読めない小動物二匹が私に声を掛ける。
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