アリスの作り方


「全く……」


そう言うと私の元にきて、未だ私の腕から離れない二匹を剥がすと、私の腕を引っ張りドアへと向かった。


「また参加したいと思ったら。このお茶会の事を考えてね」
「そうするとドアが現われるからね」


剥がされた二匹が気になり、後ろを少し見るとミツキ君とヤマネ君が大きく手を振りながら言った。

ドアの前に着くと


「約束忘れないでねお姉さん。僕お姉さんの事気に入っちゃったみたいだから」


とボウ君が私の耳に内緒話をするように囁くと、私の背中を押し森へと戻した。


「バイバイ」



振り返ると爽やかなのに裏のありそうな微笑で私に対して手を振るとガチャリと扉が閉まった。


“ガチャリ”


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