アリスの作り方

「だって……アリスちゃん。俺の事好きだって言っていたんだよ」


少し拗ねた表情で私とスペードさんを見ている。


「お前がそうアリスアリスと近づいていくから、接しやすいだけだろう」


そんなジョーカーさんに対してスペードさんは呆れたように話す。


「けど……俺をこんな風に弄んでー。アリスちゃんの小悪魔」
「えっ……」


自分の一言でこんな騒ぎになったので自分に非があるのはわかっているが、私はジョーカーさんを弄んでいない。


「お前なぁ」


スペードさんがため息をついた。



「っとそう遊んでいる場合ではなかったみたいだな」


呆れたような表情が何故かこの前の威圧感のある表情に急にかわった。


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