アリスの作り方
「僕らのアリス様を返してもらいます」
私の盾になるように私に立つと、警防のようなものを何処からか取り出しスペードさんに対して強く睨み威嚇した。
「僕らのアリス様?調子の良いことを言っているなぁ?」
先程とは大違いで、嫌味の様に言うスペードさん。
「何がいいたいんですか?」
そんな彼に挑発するように、ティックが私の目の前で怒鳴る。
キーンとしたような音が耳の中に響いていくようだった。
「聞き飽きたぜその台詞」
スペードさんがうざったそうな視線でティックを見ていた。