アリスの作り方
ティックも私に続いて乗船する。
「ありがとうございました」
ひと段落した後一礼しながら鳥に言いながらまじまじと見た。
遠くから見ていたためか違和感は感じられなかったが、着ぐるみを着ているようで人より一回り以上大きい、私とは頭三個分くらい差がある。
けれど足は私の足より細く、こんなんで体重を支えられるかという細さだ。
つまり……本当に鳥と言うことなのであろう。
「いえいえ礼にもおよびませんアリス様」
恐縮ですと言わんばかりに私に対し頭を下げる鳥、そんな事をされるとどうすればいいかわからない、けれどそれより今は
「私を知っているの?」
そっちの方が大事だ。
本当の名前ではないのに、知らない人に名前で呼ばれた気分だ。
「知っているも何もあなた様はこの世界の救世主様ですし」
「知らない人はおりませんよ」
鳥が私に当たり前と言わんばかりに笑顔で話すと、頷くようにそう続けるティック。
「……。」
やっぱり自分の知らない人が自分を知ってるような事を言っているようで、心底嬉しくない。
「あっすいません、自己紹介が遅れてしまいました。私の名前はドードこの海の管理をしています」
一瞬の間の後、鳥が自己紹介を始めるがまだ少し気まずい状態が続いている。
「はっはい。宜しくお願いします」
私が返事をして……それから再び気まずくなってしまうはずだった。
「ありがとうございました」
ひと段落した後一礼しながら鳥に言いながらまじまじと見た。
遠くから見ていたためか違和感は感じられなかったが、着ぐるみを着ているようで人より一回り以上大きい、私とは頭三個分くらい差がある。
けれど足は私の足より細く、こんなんで体重を支えられるかという細さだ。
つまり……本当に鳥と言うことなのであろう。
「いえいえ礼にもおよびませんアリス様」
恐縮ですと言わんばかりに私に対し頭を下げる鳥、そんな事をされるとどうすればいいかわからない、けれどそれより今は
「私を知っているの?」
そっちの方が大事だ。
本当の名前ではないのに、知らない人に名前で呼ばれた気分だ。
「知っているも何もあなた様はこの世界の救世主様ですし」
「知らない人はおりませんよ」
鳥が私に当たり前と言わんばかりに笑顔で話すと、頷くようにそう続けるティック。
「……。」
やっぱり自分の知らない人が自分を知ってるような事を言っているようで、心底嬉しくない。
「あっすいません、自己紹介が遅れてしまいました。私の名前はドードこの海の管理をしています」
一瞬の間の後、鳥が自己紹介を始めるがまだ少し気まずい状態が続いている。
「はっはい。宜しくお願いします」
私が返事をして……それから再び気まずくなってしまうはずだった。