アリスの作り方

「私の存在は……この世界では大切だと思うんだけど私は……私の存在とあなたの存在は同じだと思うの。あなたは絶対違うというと思うけど。だから…ドードさんと話すように肩の力抜いて欲しい」

ティックと私の間にあるとても大きいのに見えない壁を考えながら……。

「僕なんかにここまで考えてくれるなんて…。そんな恐れ多いです」

アリス至上主義っぽい彼とは言葉のキャッチボールが出来ないらしい……。
キラキラと言う擬音が似合うような眼差しでに大げさに話す。

「いや……その……そんなに重い話ではないんだけど……ってか口調変わってないし」

目の前で未だにキラキラとしたまなざしで私を見る少年を冷めた目で見ながら引きつりな
がら小言で突っ込む。

「はぁ……」

敬われすぎるのも問題らしい。



「……?」



そんな贅沢なため息をついた瞬間……とても嫌な予感がした。



言葉では表現できない…――第6感と呼ばれるような……。
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